生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

連作30首 201312

ぼくたちは陳列されている とうめいになるまで磨かれた靴を奪う店主は北国にいる 流氷のみずうみあかいゆびさきを冬が隠すよ ほら、渡り鳥 思うままひっくり返す粉雪の舞うつれづれに刺さるプリズム 心臓はあげられないの手のうつわからこぼれくる他者の心音…

つくった短歌まとめ 2014

201401 ほのあかるいくもりの日にはお手紙をかくひらがなでお手紙をかく 一夜だけともに過ごしたこいびとの遺骨を口に含むこいびと にじいろの道だったでしょうつよいつよい人生だからほころびもある 八月のくじらは鳴いて北極の主演流氷たちと口づけ 絶唱の…

つくったBL短歌まとめ 2014

201401 ひりついたむかし話だゆっくりと首を垂らすぼくのゆうれい ろくべえを待たせたままで円形の空を見上げる あんなに青い 盤上に踊るぼくらのやくそくは灯台のあかりのようにある さみどりのひかりを消してゆくときの消しゴムは盗品だおまえの 201402 (…

「BL読みノック」まとめ

ツイ―トから引用。こんなかんじではじめたものでした。 【ゆる募】はてしない読みの可能性を探りたいのでBL読みできないと思われる短歌募集。どこまでもいけるはずと仮定してBL読みに挑戦します。 BL読みできない短歌なんてないんじゃ、っていうのは思うけど…

掃除ばかりしている

時間の流れが早い。早すぎてやばい。気づけば8月、ばたばたいそがしかったんだけれど、一つ山を越えて、二つ目の山直前のじわじわ感やばい(語彙…)。副業のほうがひますぎるために落差にくらくらしつつ、8月入っていっそう夏休み感がただよってきてわたしの…

おいかけられない

おいかけて書こうと思ったけれどもう忘れてしまった部分も多いので省略。さっきからおなかがいたくて死んでいる。今日は夜中まで仕事の予定なので早々によくなってほしい。 それはそうとhatenaダイアリーからhatenaブログに移行してみた。とても便利。

140710 #BL読みノック 6首目

生理中のFUCKは熱し 血の海をふたりつくづく眺めてしまう (林あまり) これは百合読みするとすごくいいですね…。生理中のセックスは普段のセックスよりも熱中してしまう。つくづく、というくらいだから事後なんだろうとわたしは思うのですが、セックスし終…

140710 #BL読みノック 5首目

髪ながき少女と生まれ白百合に 額は伏せつつ君をこそ思へ(山川登美子) この歌を教えてくださったホンゴさん(@book_go)は「BL読みは可能ですが、BL読みをするよりも百合短歌として読んだ方が魅力的に感じるのでBL読みをする気になれない短歌」とおっしゃ…

140710 #BL読みノック 4首目

錐・蠍・旱・雁・掬摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵(塚本邦雄) 「きり・さそり・ひでり・かり・すり・おり・おとり・もり・そり・ふたり・くさり・ゆり・ちり」 読み方はこれであっているだろうか。「り」の音がつぎつぎにせまってくる。言葉遊び…

140709 #BL読みノック 3首目

さみだれにみだるるみどり原子力発電所は首都の中心に置け(塚本邦雄) 6月。しとしとと降りつづく雨にうたれ、若葉の季節をこえた木々の葉がさらに色濃くなっていく。その景色のなかで主体は「原子力発電所は首都の中心に置け」と主張している。 首都を支え…

140708 #BL読みノック 2首目

つぎつぎと炭酸水をやめていくコーラの群れにねむる水牛 (笹井宏之) 夏の陽炎のよう、と思う。 コーラの群れのなかでねむる水牛、というのは「大勢のひとがコーラを飲んでいて、そのそばで水牛がねむっている」という景色のようにも思えるのだけれど、水牛…

140707 #BL読みノック 1首目

雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁(斉藤斎藤) 改めて読んでみると「けんかっぷる」確かに! と納得した。「なんでしょう」という部分が「のり弁」が「のり弁」だと理解するまでの様子だと思ったまではいいのだけれど、「のり…

またしても間が

もうあんまり思い出せない。 6月16日 夜、巣鴨にお寿司を食べに行く。 6月17日 平常運行。 6月18日 ちょっとまえに日本ではLGBTと呼ばれるひとは20人に1人という統計をNHKでやっていて、つまりクラスに2人弱はいるという計算になるのだけれど、もしそういう…

きれぎれの

すこしあいだがあいてしまった。思い出しながら書く。 6月6日 相変わらず声がでなかった。声がでないと耳のあたりがとても静かでうるさかったのは自分の声か、と思う。 6月7日 朝から少しずつ声が出る。午後は出張。社会はゆるやかにつながっている、と思う…

すべて自動再生

気まぐれにケサランパサラン培養して暮らしたい。 6月5日 相変わらず声が出ない。それよりなによりエネルギーが有り余っているかんじがする。風邪はひいているのだけれど、どこにも向かうところのないものが体のなかで走り回っている。何かしないとだめだな…

クインメタリアにエナジーを

捧げてもなお余る生命力だった。 6月2日 みんなでカレーを食べに行った。 6月3日 風邪。数日前からのどが痛いとは思っていたのだがあれよあれよいう間に声がひどい状態に。ハスキーここに極まったか、みたいな良いもんでなく、単純にしゃがれました。この日…

最近のトレンド

宇宙人。 5月30日 お酒弱くなったなあ、と思う。とんと飲めなくなった。梶本レイカさんの新刊を読む。甘めと重めを同時に味わえる不思議な作家さんだよなあと思う。高3限定の、あの果てしなく悲しい地平(愛の昇華はちゃんとあったのだけれど)から少し万人…

「だいだいおんなじまいにちそれでまあまあ」

それなりOK、だと思う。 5月26日 羽生山へび子さんの「SEX TRUCK ROCK'N'ROLL」を読む。相変わらずキレッキレのギャグBLだが一番おもしろいのは「僕の先輩」だなーと思う。羽生山さんの描く漫画にでてくるひとはみんな情に厚くてやさしい。かつロック。 5月2…

熱狂に次ぐ熱狂

体がぎしぎしいう。5月24日今回の旅の同行人はTちゃんとKさんである。ちなみに一緒に住んでいる。 韓国二日目、Tちゃんは始発でライブ会場へグッズを買いに行くとのことだったのだが、わたしはさすがにその元気はなく、かつ熟睡していていつ出て行ったのかさ…

20140523

5月22日己のキャパの小ささをようやっと自覚して働き方のバランスを少し変えられないかと上司に相談する。いまは週6で働くのが基本で、平日にときどきお休みをもらっているかんじではあったのだが、結局それがよくないのかなあと働く日を減らすことにした。…

かつては10代

5月19日 左肩が痛くて帰りに整体に寄る。いつもの先生がいなくて、他の先生にやってもらったのだが押されるたびにおかしな声がでるほど痛くてこれは何の痛みなのかとぼんやりした。 「悲しいだけ(藤枝 静男)」を読む。 5月20日 仕事でYさんの家へ写真を撮…

ほんとうみたいなうそみたいなほんとう

Cちゃん、Aさん、Yくんと吉祥寺のバウスシアターへ「アンダーグラウンド」を見に行く。 物語は淡々と進みつつ、どんどん時代が移り変わっていって現実にうそがまじりこんでいく様子、そのうそがいつまでも真実として進んでしまう悲劇が最終的に喜劇に差し替…

母の誕生日

昨日は母の誕生日だったのでささやかにお祝いをしました。最近飲んでいなかったこともあって母は途中から愉快なよっぱらいになっておりました。父がいないのはさみしいけれど、なんだろうね、父を見送っても、父の思想や思いがなくなるわけじゃないんだよね…

絶対にきてしまう日のこと

なんて書けばいいのか。土曜日の朝方、父が他界いたしました。この数年、ずっと闘病生活をおくっていましたので、いつでも別れのことは端の端にはあったのですがこんな突然なんて、と驚いてもいます。13日に緊急入院して、14日一日がんばって、それで、とい…

どれだけ効くかわかりませんが

最近、わたしがかかっている呪い、もしくははしかでもいいんだけど、それをときたいと思います。わたし自身がとくわけじゃなくて、goo先生(辞書)にといてもらいます。苦しいからね。余計な呪いはとっぱらっておくに限る。現在、かかっている呪いは二つ。①…

ことばの海

ずっと考えているけれど、わからない。短歌のことも詩のこともわからなくなってしまった。わからなくなってしまったけど、やめようとは思わない。今朝、目が覚めたとき、詩はすべてを内包するものではないか、あるいはどこにも少しずつはいっているものなの…

冬眠の季節

BL短歌のオフイベント@大阪も盛況のうちにおわりました。ありがとうございました。得るものの多い夜でした。これでひと段落かなあと思っています。ここからまたべつのものにむけてがんばっていかなきゃならない。言語化の能力が低くなっているのは本を読む…

あけましておめでとうございました

すっかりご挨拶がおくれてしまいました。本年もどうぞよろしくおねがいいたします。

つくった短歌まとめ 2013

201302 未だおとを結ばぬ場所の静けさに満ち満ちているうつわを鎬ぐ 途切れない水平線のようでした瞼の黒に滲むひかりは (Iくんの葬儀を思い出していた)空は海、みかんは珊瑚。山路をおわかれのため歩む冬の日 春近く山里笑うときのよう まあるいものをも…

つくったBL短歌まとめ 2013

201302 しろやぎさんくろやぎさんポストにははいりきらない愛のうた読まなくていい届くのならば こいびとは鎧ではないぼくたちはコタツに足をつっこんでいる いついつかいつかくる日を待ちながら無邪気なひとと朝夕を食む きみのいうかなしみはいつどこから…