生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

短歌

対岸へ渡る、通販はじめました

本を作りました おひさしぶりです。 出す出すといいながら数年経ってしまったのですが、短歌と川柳をまとめた本を作りました。2013年から2017年までの作品が入っています。 bltanka.booth.pm 二次創作で個人誌は出してきたわけですが、一次創作で、かつ詩歌…

見あげた空はぽっかりとして

歌集 うはの空 作者: 西橋美保 出版社/メーカー: 六花書林 発売日: 2016/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 年始から西橋美保さんの『うはの空』を少しずつ読み進めていた。 気に入った歌、気になった歌はぽつぽつツイートしていたのだけれど…

つくった短歌まとめ 2015

201501 その川を渡るのですか対岸に並んだ子らを眩しくてみる 201502 恋人にはならないだらう描かれてテキストのうへ踊る如月 その毒はいづれあなたを滅ぼすね驟雨、きのふのうそつきのうそ 201504 ことばだけあればいいのと云ふときのきみの掌に吹きみだれ…

短歌関連記事まとめ

※この記事は表紙としてしばらく一番上に表示されています。日記はこちらから。 詠んだもの 2015 つくった短歌まとめ 2015 - flat 2014 つくったBL短歌まとめ 2014 - flat つくった短歌まとめ 2014 - flat 2013 つくったBL短歌まとめ 2013 - flat つくった短…

手渡すということ

まず最初に。 『共有結晶 Vol.3』について、93頁より掲載されているそらしといろさんの作品「宿世拙し彼らを祝せ」の第五連の記載が欠落しておりました。作品本来の全容を収録したPDFファイルを共有結晶ウェブサイトに掲載しておりますので、ご購入いただき…

連作30首 201312

ぼくたちは陳列されている とうめいになるまで磨かれた靴を奪う店主は北国にいる 流氷のみずうみあかいゆびさきを冬が隠すよ ほら、渡り鳥 思うままひっくり返す粉雪の舞うつれづれに刺さるプリズム 心臓はあげられないの手のうつわからこぼれくる他者の心音…

つくった短歌まとめ 2014

201401 ほのあかるいくもりの日にはお手紙をかくひらがなでお手紙をかく 一夜だけともに過ごしたこいびとの遺骨を口に含むこいびと にじいろの道だったでしょうつよいつよい人生だからほころびもある 八月のくじらは鳴いて北極の主演流氷たちと口づけ 絶唱の…

つくった短歌まとめ 2013

201302 未だおとを結ばぬ場所の静けさに満ち満ちているうつわを鎬ぐ 途切れない水平線のようでした瞼の黒に滲むひかりは (Iくんの葬儀を思い出していた)空は海、みかんは珊瑚。山路をおわかれのため歩む冬の日 春近く山里笑うときのよう まあるいものをも…

かばんさんの歌会見学

かばんさんの11月東京歌会におじゃましました。1首ではなく、8首(最大)の連作を読んでいくというもの。順番を決めて、詠草は本人が読み上げたのち、次のひとが正選、逆選を選びコメント。連作を読んでコメントするのははじめてで、選ぶのもほんとうにむ…

歌会のはなし

昨日、山中千瀬さん主催の歌会に参加してきました。ツイッター上で「歌会いってみたい」とぱやぱやしてたら声をかけていただいたのでした。歌会ってぼんやり怖い印象だったんですが、いってみたらすごくたのしかった!! わたしはまだ、これのこういうとこが…

うそつきの

日記に書くことがないと中の人が言うので嘘の日記を書くことにした。といっても僕にもとくに書くことがないのだが。書くことがない、ということを書くという構造に眩暈がする。どこまでが本当でどこまでが嘘なのか、そもそも書いた瞬間に物語になってしまう…

131107

箱庭はしとしと満ちるかみさまの気まぐれな如雨露は傾いて 追記 歌会に出すにあたって「しとしと」を「さあさあ」に変えた。

131106

たったひとつの裂け目もないとうそつきの肩口にくちづける群青

131105

はしっこに恐れも乗せてぼくたちはことばの海へ漕ぎだしてゆく

いきています

どうしようこんなに日記をかかなかったなんて! げんきです。生きています。陶芸もりもりやっています。そうそうついに三十路に王手をかけました、30歳まであと1年ありません。でもなんだかちょっとうれしい。はやく30歳になってしまいたいような気持ちでい…

BL短歌はじめます

はじめに 先日、TwitterにてBL短歌というものを知りました。もともとBL(ここでいうBLにはJUNEから少女漫画のなかの少年愛的なものまでざっくり含みます)は三度の飯と同じくらいには好きなのですが、BLで短歌ってどうなんだろう、あんまみたことないな、と…