3月、雪

目が覚めたら雪が降っていた。どうりで冷えると思った。最近は夜9時過ぎには布団に入って、だいたい5時から6時くらいに起きている。このリズムだと体調がすごくよいので。朝ごはんを食べて、お茶をいれて、少し仕事をする。忙しいときはそのまま昼まで仕事、手があいているときは買い出しなどを挟む。

今日は薬局にいって消耗品を買い足したりした。雪が止み陽も出てきて、空気が気持ちよかった。いまはあちこちで花が咲いていて、数日前にはハクモクレンが咲き始めているのを見た。あとは沈丁花と木瓜、雪柳。その間を小鳥が駆けていったりするので、散歩も楽しい。あれは何という鳥なのだろう。

家族の問題解決や1人で生きていけるようになるために戦い続けてきた20年だった、という個人的な総括をしたせいか、すこし気が抜けている。1人暮らしが安定してきたことも大きいし、仕事で無茶をするのをやめているのも大きい。少なくとも深夜に働くのはやめた。人の面倒を見ることで成り立たせてきた自分の存在を思い、同時に身勝手な自分の存在を思い。アイデンティティといえるもの、そうだと思っていたものも、わりと流動的で手のなかからすりぬけていくのだな、というのが最近の実感で、常に動き続けている細胞の運動みたいな生だなと思ったりした。

友人がくれたお花がかれてきたので、まだ持ちそうなものだけを花瓶に移す。日々のこういう活動によって保たれているものについて考える。