見て、いいかんじのあさって

朝少しだけ仕事をして、そのあと海外ドラマ『The Good Doctor』を見た。それにもすぐ飽きて、ベッドでうとうとする。どこかに出かけたい。けれど、無邪気に出かけるには東京はいま、あまりに危ない。

こんなにも自粛する存在として行動しつづけてしまうのもどうなのだろう。昨日、生き方に関する選択はバックキャストしたくない、といったようなことを書いたばかりなのに、感染症の前にはそうもいっていられないのかと思ってしまう。Covid-19のワクチン接種が完了しても他者にうつさないわけじゃないし、かからないわけじゃないから、いまの生活の基本を変えることはないのだろうけれど、命を失う可能性に怯えながらじっとしている、この状態からは早く抜け出したい。

夕方、他者とのコミュニケーションについてぼんやり考えていた。

わたしはひとの気持ちがわからないところがある。言葉の意味以上の意味を捉える、そういうコミュニケーションはあまり身につかず、かといって気の利かないやつだと思われているのはわかるので、いつのまにか、善良な、というよりも害をなさない人間として自分を演出しようとしてきてしまった。じゃなければ受け入れてもらえないだろうと感じてきたから。けして誰かのための努力ではなかった。

長いあいだ、自分の行動が相手を不快にさせると思いこんでいて、だから注意深く相手のロジックを観察して、相手が望む通りの対応をしてきてしまった。そんなことしなくてよかった。あなたとわたしは違う人間なのだから感じ方だって違うし、捉え方も違うのだ、と話をするだけでよかった。相手に合わせるための行動の繰り返しこそが、御しやすいという評価につながって、これまでの不運を引き連れてきたともいえる。友人曰く、「そんなんだから搾取されるんだよ！」。わたしは目の前の誰かとは違う人間で、他者を不快にする可能性のある人間だということを、どうしたらもっと引き受けていけるんだろう。

そんなことを考えつつ夕飯を食べていたら、友人からお菓子が届いた。淡いブルーの絵葉書にはかわいくデフォルメされた皿屋敷のお菊が刷られていた。夏だな。こういうちょっとしたお手紙がうれしくて、仕事をしている机のすぐ横に飾った。

朝、さつまいもデニッシュ、ヤクルト、ミルクティ。昼、昨晩のカレーライスの余り。夜、チャプチェ、ごはん、キュウリと豆腐のみそ汁。友人からもらった苺のお菓子半分。朝ごはんに甘いパンを一個食べちゃうとやっぱりカロリーオーバー。減らしてください。