生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

雨、立ち寄る場所の変化、ソール・ライター展

洗濯物を干してでかけたのに、職場の最寄り駅についたら雨がざあざあと降っていた。しまった、と思ったけれど仕方ない、家に帰れるわけでもないのでそのまま仕事をした。

コロナ禍を経て出社は週1日となったが、出社したときにしかできない仕事をまとめて片付けることになるので意外といそがしい。大変だけれど、少し郊外に引っ越した関係で、電車に乗る時間も長くなり、都心部に出かける頻度も減っているので、出社が以前よりもずっとイベントっぽくなってきた。経由する駅が変わり、目に入ってくるものも変わり、行動も少し変わったように感じる。

職場から帰る道すがら、「ソール・ライターの原点」に立ち寄った。写真展なんて本当に久しぶり。コロナ禍の期間にはこういった展示に行くのもなんとなく躊躇したし、見送ることも多かったから、見られたことを素朴にうれしいと感じてしまった(とはいえ感染はまったくおさまっていないのだが)。そしてソール・ライターの写真の、世界をひっそりと見つめる視点がすごく良くて、図録を買ってしまった。

写真は「眼差す」行為からは逃れられないと思うのだけれど、眼差すことの暴力性と、何かしらの慈しみの表裏一体というか、グラデーションについて考えていた。眼差し、意味づけること、歪めること、都合のよいストーリーの登場人物として演出すること、といったもののなかに暴力性がある気がするけれど、わたしたちはどこまで判断を保留した状態を保てるんだろう。

「ソール・ライターの原点」の入り口
「ソール・ライターの原点」の入り口

ソール・ライターの撮ったダイアン・アーバスのポートレート
ソール・ライターの撮ったダイアン・アーバスポートレート

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