4月27日

とあるひとから「サラリーマンは安定があっていいね」というようなことを言われたのだが、サラリーマンもけっして必ず安全というわけではなく、がんばったら評価されるしさぼったらそれだけ痛い目を見るのだけれど、その「安定」の代わりに差し出しているものだってあるわけで、その「いいね」ってどういう意味だろうと思ったりした。大した意味はなかったのだろうけど。

生きていくなかにはいろんな選択があって一般論で何が良い悪いなんて言えない（とわたしは思う）し、どこにいようと、なにをしてようと楽して得られるものなんてないんじゃないか。自分が何を選び、何をするか。

自分で選んで決めてやっていることならば、どんな選択だって誇りをもっていい。人間だものそりゃ時にはぐだぐだにもなるけど、それでも自分と比べた上での「いいね」は聞きたくない言葉のひとつだよなあと思ったりした（数年前の自分に言いたいことだ）。

悩んで考えて本気で決めたことならば、と思う。

いま。
うつわを誰かに届けるために自分がなにをしなければならないか。まずは技術を身につけること。これが第一。感情よりも何よりも、なにより徹底的に磨かれた技術の上にあらわれてくるものを求めたい。そうじゃなければ頼りがいのあるものにはならないように思うのだ。安心して身をまかせられるもの。あぶなっかしくないもの。薄さや軽さの中にも丈夫さをこめていくことのできる確かな技術を身につけたい。小手先にならないように、注意しながら。上手くなりたいんじゃない。タフにものづくりをしたいのだ。

パーツを作ってアクセサリ作るのもいいな。大量生産はできないけど…そういう、ちょっとしたものを作っていきたい。「へえ、ちょっといいね」を目標に。めがねどめの練習もしよう。