生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

柳美里「ゴールドラッシュ」



 ネタバレになっちゃうのであまり書かないけれど、柳さんの物語の最後はユリイカに通ずるものがあります。唯一人の大切な存在がいるか、いないか。

 石田さんのは子供に託した未来への希望。石田さんの考えが最終的に作中の人物を乗り越えて表にでちゃってるんだけど、それでもけっして悪い小説じゃないです。兄の必死に弟を理解しようとする姿勢には未来があるような気がしてならない。というか、そうであってほしい、と思ってしまう。



 お風呂はいろ!