このからだも

わたしは名前あるたったひとりの神様を自分の内に思ってはいないけれど*1、大きな何かの存在は信じていて、それを神様、と呼ぶのかもしれないし、自然や、森や、山や、川や、風や、大地、と呼ぶのかもしれないけれど、その中にすでに自分が生まれて在ることが、いまこうしていられることが本当にしあわせだと思う。
神様について、宗教について、前のように考えなくなった。こまごまとした人の定めた神様に関する何かを知りたがらなくなった、のは（自然と入ってくるものは入ってくるもので今もあるのだけれど）、自分の中で細かく分解して考えて「これこれこういうわけで」と納得しようしたり、それを誰かに対して証明したりする必要はないなと思ったからだ。世界にはいろんなものが在るのだと思う。なんだろな、うまくいえないけど、なんかいろいろです。とにかくいろいろ。

*1:といっても単純に地元のかみさまには親しみを感じている。いなかのおじいちゃんのようなかんじ。ふところのでっかい、けどけっこう細やかな部分もある神さま。地元の大きな神社の神さまはふたりいて、ひとりは山と海をつかさどる神様、酒造の神様ともいわれてる。もうひとりは託宣をつかさどる神様。いやだからなのか、おみくじめっちゃあたるんですよ。あまっちょろい気持ちでいると厳しいことを言われたりもするんだけど。いつもお参りにいって、おみくじを引いて帰る。それをYさんにいったら「さすが地元」といわれました。いやーなんていうか理屈じゃなくて、あそこがわたしの生まれて育った土地なんだよなと思う。故郷。で、そこにいるかみさま、とはやっぱり不思議と親しくなっていけるものなんだと思う。土地に馴染む感覚とおなじようなかんじで。