生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

 朝、父と一緒に家を出る。父が新幹線で東京に通いだしてからどれくらいになるだろう。隣に座ってうとうとと船をこいでいる様にしみじみ、年とったな、と思う。毎日この距離を通うのは大変だろう。時間の問題じゃないのだ。地下鉄の1時間と新幹線の1時間。同じ1時間でも距離の分だけ新幹線のほうが身体には負担がかかる。あと6年もこれを続けるのは難しいのではないかと思う。

 明日正確な結果が出るけれども、父の癌は全摘出の手術はできないそうだ。幸い骨には転移してなかったものの、リンパには転移していて、ホルモン療法や化学療法で進行を止めながら癌と長く付き合っていく、そういう選択をするのだと思う。

 実は今日が初出勤。今度の会社は良いかんじにのんびりしている。そして自由だ。蓋を開けてみればフレックスで、「勤務時間どうする?」なんて聞かれた。定時でいいです、といったら、朝は人がいないから集中してできるよ、とのこと。それはうれしい。まあ、ゆっくり慣れていけばいいから、と一応今度の上司にあたるおじさんに言われた。明日からはもうすこし仕事のほうにウェイトをうつしていけるかな。

 東京は雪。