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雑多な日記

つるぎを捨てる

正義とはとにかく悪という悪と、正義に加われなかった、加わらなかったものたちを引き裂いて、うまくいけば新しい何かを生みだすし多くのものを救うわけだけれど、そうして生まれた世界にわたしはいないのかもしれない。引き裂かれていくそのものであって、救われる存在としてのわたしはいないんだろう。

思想が走るとき、それにより作られたものはきっと剣であり、盾であり、時として爆弾であり、もしかしたら花でもあるわけだけれど、それを見るのがいまは少しつらい。つらい、と思う気持ちもまたうそではないので、そう思うことは間違っていないし、まあいいのだ、と思う。

本当にそれしかないのか。ずっと考えている。剣を振り上げるとき、踏みしめる足元にあるかつて戦ったものたちの亡骸のことを、増えていく亡骸のことを考えなければならない。それを考えずして起こる革命をどう捉えていいかわからない。正しさの残酷。そうだ、これは正しい、あなたは正しい、でもその正しさが救えないこと、取りこぼすものもあること。それを思う。

わたしはまだ戦うだろう。けれどもういままでの方法ではだめだ、と思う。正しさは強い。強すぎていろんなものを滅ぼす。求めるのは世界の拡張であって、清浄なものを求めているわけではないから、こういうのは今日で終わり。

さようなら、ありとあらゆるつるぎ!