生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

つくること

手創り市のホームページの中に「∴ つ づ る」というウェブマガジンのコーナーがある。いままで手創り市にかかわったかたがたの思いや体験などが文章や写真などでのせられているのだが、そのなかの「健康より」という連載がいい。

「健康より」とは、
益子で作陶をされている近藤康弘さんと青梅で彫金公房兼shopを営むyuta須原健夫さんのお二人による往復書簡のようなもの。

と最初に紹介されている。
二人の心の交流と、ものをつくるということに向き合う姿勢、またのびやかな文章がたまらなくいいのだ。

わたしが一番好きなのは10月25日、修行を終え、独立してからの近藤さんの迷いとうつわについて書かれた須原さんの回。
陶器市に並ぶ近藤さんの刷毛目のめし腕を想像した。迷いの中で生まれてきた、他のものとは違う原点を想わせるうつわ。どの道をいこうかと試行錯誤の中にこぼれたもの。そのせつなさや美しさをわたしは須原さんの文章の中にしか見られないけれど、それでもたからものを見せてもらったような、そんな気持ちです。

ここが好き! とたくさん引用したいくらいなのだけれど、最初から最後まで通して読んだほうがずっと胸に響くので、紹介だけ。おすすめです。おふたりの作られたものもぜひみてみたいなあ。