生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

「少年A」14歳の肖像

「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫)
外からの取材を積み重ねながら少年Aと事件の真相に近づいていき、あくまでも外にいる人間としての視点を崩すことなく少年を書いている。
被害者の遺族、加害者の家族、第三者からの視点。三つの視点を読み終えて、やっと大きく振れた感情はもとにもどったけれど、答えはまだない。
ルポルタージュはどうしても加害者に迫っていく(事件の原因や真相に近づいていくのだから当然だと思う)かたちになるから、「淳」は繰り返し読まなきゃいけないと思う。
淳 (新潮文庫)彩花へ―「生きる力」をありがとう「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 (文春文庫)
少年Aと母親の関係は、両親の手記よりも、第三者の書いたもののほうがはっきりと浮かび上がっているように思います。