生活🐌の記録

いるようでいない、いないようでいる

2013-03-11から1日間の記事一覧

芦屋こみねさんから一首

つり革とお前しか揺れぬ始発には感情の殻がいくつも積もる 芦屋こみねさん(@urahara0811)のBL短歌から。大勢で朝まで呑んだ帰りだろうか。ひとり、ふたりと朝もやのなか、それぞれの家路につく。 彼もまた友人であり想い人でもある男とともに帰るところで…

雨季さんから一首

かみさまの庭の芝生を踏むように甘い秘密に犬歯を立てる 雨季さん(@Uki_Ring)のBL短歌から。これは語るのも野暮であるなあ、と思う。 見たい、という気持ちと、見てはいけない、という気持ちが順番にやってきて困ってしまった。 とにかく光景が美しいのと…

律さんから一首

いや僕は味覚で決めた訳じゃない「美味いチョコ」ならごまんとあるさ 律さん(@li_tsu_)のBL短歌から。自分は「美味いチョコ」ではないから、と思っているらしい誰かのことを心から好んでいるのだなあとわかる歌である。 容姿だろうか、性格だろうか、味で…

孤伏澤つたひさんから一首

悪の華芽吹きの兆しすでに見ゆ二月僕らの屍を糧に 孤伏澤つたひさん(@tutai_k)のBL短歌から。ひとは死ののち、土に還る。少年たちにとって誰かを愛すること、それから世界に受け入れられないであろう感情を持つことは死に値することだったのだろうか。 自…